FTMと彼女(同性同士)ペアローンでマンション購入体験⑤

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久しぶりに進展がありました。 探している物件の内容が厳しいこともあり、なかなかすすまなかったマンション探しですが、先週、先々週と8件あまり内覧した結果、ついに1件、夫婦ともに一目ぼれ物件に出会いました ^^

さすがに20件以上内覧していると、感覚がつかめてきて、これは"なかなか売れないだろうな。。。" というものと、"これはすぐに売れるな。。。" というのがなんとなくわかるようになるのか、その物件を見たときは、入室する前から、"うん、これだな" という感じはしていた。

もし、ぼくが戸籍上も男で生まれてきていたら、ビシっとスーツを着て、不動産売買の営業を一度はやっていただろう、というくらい、物件や図面、地盤の調査や地価などに興味がある。

そのぼくが、およそ1分で購入を決めたくらい、ほぼ理想のマンションだった。

珍しく嫁も、ぼくの5倍くらいはしゃいでいた。パシャパシャと室内の写真を撮り、満面の笑みで

"ここでお願いしま~す♪" と近づいてきた。

あー なんてわかりやすい性格 ^^;;

しかし不動産屋の兄ちゃんも面前で、僕までハシャイでしまっては、足元を見られ、値切り交渉が思うようにすすまないかも。ライバル購入者の申し込みのタイミング、指値が気になりながらも慎重な姿勢を崩さないようにつとめた。

"確かになかなか、バランスのとれたマンションですね~"

なーんて、控えめにほめながら、不動産屋の反応を見る。僕の中では、この時点から駆け引きがはじまっていた。

その後、いったんここのマンションを去り、残り2件の物件を見るも、予想通り最初の一件を越えるものはなかった。そして、遂に申し込みをすることに決定。

ここまでならふつうの男女の夫婦のマンション購入物語だが、僕らは戸籍上はまだ女性同士。既婚の間柄でも、養子縁組もしていないので、戸籍上は赤の他人同士が一つの物件を購入するという、通常日本では想定されていないパターンである。

以前の記事でも紹介したが、戸籍上の夫婦でも、異性でもないぼくらは、現時点では収入合算はほぼ無理だ。しかし、それぞれが、同じ物件に対して、すべて半々ずつで二つのローンを組むという"ペアローン" であれば、某銀行が対応してくれる意思を表明してくれている。

近所のファミレスで、僕、嫁、不動産屋のお兄さん3人で、必死に書類を記入した。少しでも銀行にアピールできるポイントを。。。ということで、勤務先の会社のプロフィールや僕らのキャリアのことなどを、必死に営業マンはメモをしている。

確かに、今回の金額のマンションであれば、僕一人でもローンを組むことは可能な金額だ。しかし、それだと "戸籍上同性同士だったり、今の日本の法律で認められていない関係で、共同でマンションを買うためのローンを組めるような世の中にしよう!"の第一歩にならないので、あくまで二人で組むことにこだわった。

将来の買い替えのことなどを考えると、もしかすると、片方だけが買ったほうが賢いのかもしれないけれど、こればかりは一長一短だ。 僕が個人名義で購入した場合、戸籍上関連のない嫁に、物件を引渡すにはそれなりの手続きが必要だったり、贈与になったりと、なにかと大変なこともある。

そんなわけで^^

ただいまローン審査中です!

もしかすると、以前男性同士(ゲイカップル)がローンの審査をしたときのように、銀行に呼び出しを食らう可能性はある。でもむしろそうなったら、色々我々のような前例について聞いてみたいと思っている。

もし無事にマンションを購入することができたら、そのあかつきには、今回お世話になった不動産や、僕らのような、いわゆる"マイノリティー"、つまり法律で守られていない僕らに、柔軟、かつ勇気ある対応をしてくれた銀行の名前を公表したいくらいだが、一気に問合せが殺到して迷惑をかけても困るので、なにかいい方法を見つけて、このようにな姿勢を示してくれた銀行や不動産会社に成長してもらえるようなお手伝いができたらと思っています。

署名活動やなんでも掲示板など、色々と、このブログに追加したい機能は準備中なのですが、正直マンションのことで、先週、先々週とばったばたでした。しかし、戸籍上同性同士の夫婦やカップルが、堂々と住宅ローンが組めたり、マンションを買うということが、ごくふつうにできるようになる世の中にするための大事な第一歩ということで、ここは慎重にことをすすめたいと思っています。

そういえば、今日、会社の帰り道に名刺入れを拾った。

他人の名刺もたくさん入っていたが、複数ある名刺が持ち主だということは歴然としていたのに、

"僕の、この名刺の携帯電話番号に、電話はしていただけるんですか?"

の問いにさえ、はっきりと答えられない様子でいながら、僕の個人情報を聞いてきて、しまいにゃあ年齢まで聞いてきて、僕の不機嫌そうな顔を見て、

"あ。。。答えたくなかったいいです。。。" とかいいながらも、ペンを持って記入する気満々で待っている警察官。

"三十路ですが何か?"  【ここまでは言ってないけど(笑)】

と答えた瞬間、万が一次に"性別を聞いてきた日にゃあ、警察署で警察沙汰を起こしていたかもしれない(笑) と思ってしまった。

まあ、マニュアル通り仕事をしている結果なんだろうけれど、うーーーーーーん、なんだろう。。

なんか、ただ落し物拾って届けただけなのに比較的気分よくないのはなぜだろう(爆)

ちょっと大げさだが、法律やルールは、なきゃないで困るのかもしれないけど、あればあったで、どんどん人が考えなくなる、工夫しなくなる、決まりの中でしか発想できなくなる、ということでもあるのではないかな。。。なんて思っちゃいました。

不動産の営業の担当者が、何十件もの銀行に、僕らのような戸籍上の同性同士で収入合算やペアローンができないか??と聞いたときに、ほとんどの銀行が

"法律で認められてないことは、我々も対応できない"

と答えた話を、なぜか今日の交番で思い出してしまった。

そして、それはつまり

差別をしているのは法律のほうであって、わりと人々ではないんじゃない??なーんて考えてしまいました。(法律を作ったのが人間だというのもわかった上でですが)

少なくとも、同性同士の夫婦やカップルに、異性同士と同等の権限を与えていない、同等の人権を確保していないということは、イコール、法律自らが、同性カップルは差別されても仕方ないし、差別している人がいてもそれは仕方がない。。。とうたっているに等しいのではないかと思う。

まあ、まずはローンの審査結果待ちですね^^;

ペアローンにした場合のほうが、金利が高くなってしまって、単独で組んだほうが断然安い!ってなったときだけは、さすがに悩むかもしれませんが、それも含め、結果を次回、ご報告できると思います。実際に男女間の夫婦でも、合算より奥さん単独ローンのほうが断然金利が安い!とか、勤続年数や会社の属性などで、そういうケースはあるとのことですので。。。

以上、途中経過でした。

photos by keijiro

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