初の上海上陸。
やっと生前父の憧れだった地にやってきた。
今回は散骨ツアーとの予定があわず
散骨はできないが、とにかく
親父が憧れ続けた中国文化がここにある。
そう思うだけで
なんだか特別な感じだ。
空港に降り立った感想は
あー
韓国そっくり。
ただしハングル文字のかわりに
漢字がずらーーー
だからあまり違和感はない。
むしろ
大陸ってにてるなーーーと実感。
運良く1分も待たずに荷物が出てきて
早速空港を出ると
僕の名前を呼ぶ社長の声。
やっぱりほっとする。
知らない街に夜の到着だし
中国語は大学で4ヶ月間勉強した程度・・・
英語だけではやっぱり不安だ。
あいにくの雨の中
タクシーでマンションに向かった。
暑い暑いといわれていたから
半袖しか持っていかなかったのに
到着したらやや肌寒い。
またも洋服選びに失敗した。
タクシーは本当におんぼろで
エアコンもなく
窓ガラスは曇りっぱなし
きらびやかな空港とは全然違う
社長が一生懸命案内を兼ねて
車中で色々と話してくれる
年に何度も中国を訪問する社長が
道に迷うほど
市内も街もめまぐるしく変化しているらしい。
前回行った店がなくなり
新しい店が10軒も100軒も軒を連ね
変化のスピードは
日本の何十倍も何百倍もだとか
さすが共産主義
国民の意見がない分 話が早いのだとか
立ち退きは
お金をもらうか新しい新居に移るかのチョイスで
それで平和にまわっているらしい
そして走ること30分くらいすると
ようやく新天地に到着。
タクシーの運転手は
どんなに有名な建物の名前を言っても
知らないと言う
聞くと
ちょっと数年前までは 空港近くのタクシーは新天地まで
乗り入れることができず
客は空港からタクシーを乗り継がないといけなかったのだとか
さすがは中国
見た目は欧米や日本に似てきていても
どこか根本的なところが
大きく違っているような
そんな気がした。
僕が案内された宿泊先のアパートは
数年前に社長が購入した最高級のマンション。
日本顔負けなくらい整備されていて
見事なまでだ
しかしそのマンションの横は
昔ながらの 古い建物と
小汚い店がずらり
極限まで古いか
極限まで最先端か
この見事なまでに2分された街並みに
正直少しだけ
違和感を覚えた
どっちかだけでも不自然なんだろうけど
両極端だとそれも不自然な気がした
自慢げに案内された最高級マンションは
天井が剥がれ落ち
壁は水漏れで剥がれかけている
おそるおそる荷物を部屋に移した。
社長がおびえているので
台所にいたコオロギを
割り箸で窓の外に逃がしてやった
洗面所にいた蟻も
移動するだけにしておいた
たとえ蟻だって
絶対に殺しちゃだめだ
小学校低学年の時
プールサイドでそう言った親父の言葉が
ふと蘇った瞬間だった


















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よっす。
なんだか小説みたいな文章。
これから面白い出来事が起こりそうな
そんな想像をかきたてる文章…。
しかし、コオロギ、よくお箸でつまめたな。
宮本武蔵並(笑)