いつでもどこでも
ぐっすりそっこう寝れる
これが僕の唯一の取り柄なのに
初めての上海の夜は
なかなか寝付けなかった
原因は
布団にダニがいた
ような気がした
ということにしておいてくれ(笑)
今日も相変わらず
最悪の天気だ。
僕はいつから雨女?雨男?
になったのだろう
今朝は珍しく 目覚ましが鳴る前に
目が覚めた
決して綺麗とは言えない
小さなシャワー室でシャワーを浴びると
台所で社長が
フルーツたっぷりのヨーグルトと
不思議なトーストを作ってくれている
いつもにんじんジュースが朝食の僕には
ちょっとヘビーな内容
それでも中国語の朝のニュースを見ながら
感謝の意を表し
残さずに食した
すると台所の窓際で
小さな子猫がこちらを覗いている
僕が来る前に駐在していた先輩が
3ヶ月の滞在中に
4匹のネコの餌付けに成功したのだとか
猫好きな社長は大喜びで
朝から次々に現れる猫達に
昨日スーパーで買った餌を与えながら
弱り切った一匹の猫を
何度も何度も撫でながら
半分独り言のように
僕に話しかけている
見た目は本当にかわいい猫たちだが
縄張り意識が強く
一匹は台所の窓
一匹はテラスの窓
一匹は僕の寝室の窓から
相手の陣地を犯さぬよう
相手に陣地を犯されぬよう
餌を求めてくるのだとか
人間も一緒ね・・・
こう社長がつぶやいた。
小さい頃
顔面を猫におもいっきり引っ掻かれた僕は
完全な犬派である
だけど
小学校の時に ぼろぼろに傷ついた猫を
友達と二人で とある倉庫で
隠れて飼っていたことを思い出した
その猫の怪我と衰弱がひどく
来る日も来る日も飼い主になってくれる人を探しに
近所中の家を友人と二人で
飛び込み営業したが
結局誰ももらい手がつかず
近くの動物病院に持っていった経験がある。
あの猫はあの後どうなったのだろうか・・・
朝食と餌やりを終えると
雨の中会社に向かった
上海市内でも一番とも言える繁華街の
それもデパートの最上階のペンタハウスにオフィスはある。
上海は雨のひタクシーがつかまらないので
遅刻を覚悟でタクシーを待っていると
最前列にいる人を見た社長が
あ あの人 同じビルで働いてるわ。
そう言って彼女は
5秒程何かを考えた後
僕の
行け!
といわんばかりの相づちとともに
彼のもとへ向かった。
僕らはあいのりタクシーで
無事会社に到着。
一緒に乗せてくれた彼は
大手企業のエリートサラリーマン。
聞けば 以前うちの会社と取引があったとか。
いつもとんちんかん(失礼!)なことも多い社長だが
車中の社長は完全なビジネスマンだった
僕は後部座席で
小さくなっていた。
という
フリをして
耳をダンボにして
ビジネストークを一語一句
聞き逃さずに静聴していた。
会社に到着すると
朝礼が行われていた。
僕は自己紹介をし
席に着いた。
日本語と中国語の交じった
不思議な環境だった。
ここからの眺めは最高なはずだけど
あいにくの天気で外は茶色い
7年前のソウルの空を思い出した
つづく・・・


















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