FTMと純男の友情

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昨日のブログもちょっと出てきたFTMの映画、
ボーイズ・ドント・クライだが、
そういえば思い出したことがある。
ちょうど今の彼女と付き合いだしてまだ間もない頃(6年以上前)
僕は既にアメリカにいたので、当時熊本にいた彼女よりも
早く僕はこの映画を見に行っていた。
その後、アメリカに遊びに来た彼女は、
僕の親友(純男のアメリカ人)と二人でその映画を見に行った。

そろそろ帰ってくるかな~と思って家で二人の帰りを待っていると
どうやら少し困り顔の僕の友人。
何かと思うと、僕の彼女の目を真っ赤。
どころでは留まらず、 ぼろぼろに顔が崩れるくらい泣きながら
僕のところに帰ってきた。

そして “大丈夫?’と僕が言うと
彼女は僕に向かって泣きながら 震える声で

“死んじゃやだ~”

といった。

それからだろうか...
どっからどう見ても男に見える僕の外見を
少しずつだけど ある程度女に見えるもの、
というよりは、
正確に言うと

“男に反感を買わないもの”
“男に威圧感を与えず敵対心を抱かせないもの”

にするように心がけるようになったのは。。。

それまでの僕は、Hate Crime(偏見による犯罪)も
男に立ち向かうことも 全然怖がらなかった僕だが
僕がいなくなることで 悲しませてしまう相手がいると知った時
ただがむしゃらに 完全に世間の現状を無視して行動するのは
少し気をつけたほうが良いかもと思うようになった。

負けと言えば負けだけど

僕等がFTMであるという理由だけで
犯罪に巻き込まれる必要はないはずだ。

もうちょっとかしこいやり方もあるかも。

そうやって ずるい大人になったと言えばそれまでだが
もし HATE CRIMEの多いここアメリカで
僕があのままの態度と外見で もし生活を続けていたら

本当に危険な目にあっていたかもしれない。

危険な目どころでは 済まされていなかったかもしれない。

それは許されないことだけど ここアメリカでは実際に多発する現実だ。
実際にゲイであるという事 gidであるという事だけが原因で
数々の犯罪に巻き込まれる人は後をたたない。

一見平和そうなサンフランシスコでも ここ数年増加の一途をたどっている。

決して脅かすつもりはない。
だけど 時と場合によって 身を守る術を見につけることも
必要なのかもしれない。

僕はあるアメリカ人に言われたことがある。

“割と男性に敵対心を持つFTMやレズビアンの人をいっぱい見て来たが
君からは敵対心を感じない”

こう言ってもらえた時 ちょっとずつだけど
お互い歩みよれている気がした。

昔は僕は純男を見るだけで なにかと腹が立っていた。
それは自分が男に生まれてこれなかったことへの腹立たしさであり、
もしかしたら 幼少の頃に受けた父親からの暴力が
男性に対する不信感をよりつのらせていたのかもしれない。

とにかく 純男を見ると嫉妬し 憎しみまで抱きそうになったときもあった。

だけど 彼らだって 別に選んで男に生まれてきたわけではない。
きっと 女性差別ばかりが取りざたされる中

“男のくせに泣くな”とか “男なんだから○○して”

当然のように 未だに世の女性から“男らしく”
あることを当然のように求められ続けることが
苦痛でならない人だって 多数いるはず。

きっと彼らの中には 多くの女性が
“女なら○○しろ”と言われてきたのと同じように苦痛を受けているはずだ。

むしろ 苦痛が女性より大きい場合だってあるはずだ。
それは、 男の人が

“男のくせにというのは男女差別だ”

なんて言ったら 女性が “男女平等”を求めるのの何倍も
社会の風当たりは強かったりするからだ。
そんなことを言ったら 世の中の大半の女性に “男のくせに女々しい”と
言われるのがオチだったりする

FTMの僕等からすれば “男なら男らしく”なんて言われたら、
“はい!喜んで!”
と思うかもしれないが、
もし 純男でもそう生まれてこなかった人にとっては
本当に嫌な台詞だろう。

自分よりも “女性らしい”←これも意味のない形容詞ですが。。。
男の人を見ると 
ならば わしにチン子くれ!
と思う反面 彼らもたまにはちんこはずして
思いっきり

わ~ん

て泣きたいときもあるだろうにと思えるようになった。

ボーイズ・ドント・クライ
では、FTMの主人公が 親友だと信じていた純男の友達に結果的に
レイプされ 殺されてしまう。

それを見た直後は 僕だって 男がにくいと思わざるを得なかった。

だけど、敵対心をこっちが抱いている以上
お互いに歩みよることはないだろうから
すこーしずつでもいいから
僕はこれからも 純男の友達を作っていきたいと思う。

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