僕は小さい頃から男の子に間違えられてきた。
というか、これがもしかしたら
間違いではなく、
正解
なのかもしれないのだが。
もし僕がFTMであれば、
女に間違って生まれた
本当は“男”だとすれば
大正解ということになるのだが。
というのも、親は知ってか知らずか、
小さい頃からあまり女の子としての
扱いを受けていなかった気がする。
というのも、
保育園の集合写真も
いつも暗い色の男っぽい服で、
男の子にまぎれて写っていたし、
髪の毛は小さい頃から伸ばしてもらったことがなかった。
(アメリカ生活時代に、一度だけ肩くらいについていたが、
恐らく貧乏であったか、生活に必死でそれどころじゃなかったのだろう
散髪はもっぱら親父と行く床屋で、
髭剃りのクリームが大好きだった気がする。
だから、アメリカ行きの飛行機にのったときも、
スカートをはいているのにもかかわらず、
“僕いくつ?”
と
どこかのいおやじに聞かれた気がする。
FTMや性同一性障害、おなべなどの用語を知り、
その世界を知った高校、大学時代は
男に間違われることは全然嫌ではなかったし、
むしろ男にどうしたら見えるか(パスできるか)を
真剣に考えていたのだが、
幼少期の僕は、いつも男の子に間違われるので、
その訂正が面倒で
すごく嫌がっていた気がする。
その反面、来る日も来る日も
おちんちんが生えてくることを信じて
明日こそ朝起きたら男になってるぞ!と
毎晩毎晩そう信じて寝た記憶がある。
なでしこジャパンで有名になった
荒川選手も、小さい頃
誕生日に何が欲しいと聞かれ、
“おちんちん”と答えたことがあるらしい。
彼女は、今はFTMとしてではなく生活しているようだが、
小さい頃の経験は、とても似ているところがあると思う。
3年間のアメリカ生活を終え、
7歳の僕は日本に帰国した。
小学校2年生に入るために、
必死で日本語と漢字の勉強をした。
小さい子は3年もアメリカにいれば、
英語の方が楽になる。
覚えるのも速い分、忘れるのもあっという間だが。。。
そして日本の小学校に転入した。
埼玉県志木市にある小学校。
ここで僕は
更に男らしさを増していくのである。
スカートを履いて学校に行けば、
学校中の生徒が、学年に関係なく見物に来るほど、
僕がスカートを履くことは
“ありえない”ことだったらしい。
ためしに2度ほど、スカートを履いていったが、
あまりに騒ぎになるため、
それ以来履いていくことをやめた。
ためしにキュロットも履いたが、一見スカートに見えるため、
同じように騒ぎになった。
“Kさんがスカート履いてるぜ”
クラス中の男子がある意味不思議そうだった(爆
怖がられていたのか、いじめにはあわなかったが
というより、結構男子とも仲よくやっていたが、
公衆衛生上良くないので、
2度とスカートははかないことにした。
そして、それ以来母親も、
“どうせはかないでしょ”
といって、決してスカートを買ってくれなくなった。
僕自身もはきたくてはいたのではなかったからいいのだが、
当時はFTMとか性同一性障害なんていう言葉はなかったから、
頭の片隅に“女っぽくしなきゃ”
と思っていたに違いない。
通知表ではいつも
“言葉遣いが悪い”
つまり
“男みたいなしゃべり方”
とされ
不適正 ”←差別だ!!
とされてきた僕ではあったが、
段々からだも女になり、
生理も来ると、
男になれないかもという諦めと同時に、
やっぱり女らしくするべきかもと言う思いが
毎日よぎるのであった。
というか、
女になるしか
生きていく方法がないと思っていた。
相変わらず中身はかなりの男であったが、
体つきも女になると
男に間違えられることも少なくなってきた。
そして、
このまま女として
生きていくのかな。。。と
思っていた。
っていうか
ま、女なんだなーと思いはじめた。
悔しいが
これが現実かと。。。
だけど
というか ところが。。。。
どうやら皆と違う。
何かが違う。
だって
だって
だって
どんなに頑張っても
男の子を好きになれない!!!!
小学校も高学年になれば、
好きな子もできてくるし、
女子の間でも、だれだれ君が好きだのなんだの
やりはじめる頃だ。
皆問題もなく、
誰かが好きなようである。
しかーーーーーし
一向に僕の心はときめかない。
話をあわせるために
クラスの○○君が好き~
なんて嘘をついたことは何度かあるが、
僕の心はまるで男に興味がない。
それどころか、
毎日頭を離れないのは、
○○君ではなくて、
斜め前の席の
なぎさちゃんではないかーーー!!!
そして最近仲よくなり始めた
まきちゃんではないかーーーー!!!
これには僕も驚いた。
というか
僕が一番驚いた。
小さい頃は、自分は男だとか
男になりたいとかは思ったけど
女を好きになるところまでは
想像がついていなかった。
FTMでストレートなら
ま、当たり前のことなのだが、
そんな予備知識もなにもない時代。
ある意味 パニック!?
と思いきや、
けっこう素直な僕、
というか
全然悪いことと思わなかったからだろうか。。。。
こともあろうに告白まじりなことをしていまった。
そして当然、
僕のあだ名や翌日から
“レーズン”
きっとレズビアンから来たんやろうけど
小学生にしては良くできたあだ名だと感心する。
後にFTMということを知ってからは、
レズビアンではなく
男性として女性を好きだった
ヘテロセクシャルという風に
定義するようになったが、
当時は、
ま、そうか。。。
僕女だし、女好きならレズか。。。と
結構潔くそのあだ名を受け入れたものである。
そして僕は段々、女の子への関心が強くなると同時に、
だんだんと男に対する
競争心と
嫉妬心が生まれ
できれば奴等のいない環境で
女の子にモテたいと
思うようになる。
(なんてセコイヤツだ。この頃はら僕の意気地なしぶりとずる賢さは健在であったらしい)
つまり、
中学は女子校に行きたいと。
たったの11歳。
なんてマセた小学生なのだろうか。。。
今日ロンドンハーツの格付けを見てて(テレビ番組の)
最近の小学生は怖いと思ったばっかりだが、
この当時の自分も
十分に怖いと 思いました。
次回は中学生ライフ、初恋、などなどと続けて行きたいと思います。
つまらん話ですがつきあってくれてありがたいっす。


















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